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世界を回せ、漂流者。「ドリフターズ3巻」

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス) ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)
著者:平野 耕太

出版社:少年画報社(2013-03-18)
Kindle版:ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

前巻から続く豊久ら「漂流者」とジャンヌ・ダルクら「廃棄物」の戦いも決着!

「漂流者」がこの世界へと送られた理由が明らかになります。

 

2巻の感想はコチラ

nomanga-nolife.hatenablog.com

 

あらすじ

炎を操るジャンヌ・ダルクに苦戦を強いられる豊久であったが、オルミーヌの石壁を利用しジャンヌを倒すことに成功する。

一方、驚異的な耐久力で矢を射られても倒れないジル・ド・レに与一はじわじわと追いつめられていく。一瞬の油断で追いつめられる与一を助けたのは、北壁より脱出を図ってきたワイルドバンチ強盗団であった。

何とか「廃棄物」の襲撃を退けた豊久たちは、「廃棄物」の動向を探り「漂流者」を探すという安倍晴明ワイルドバンチ強盗団と別れ、ドワーフの解放へと動き出す!

 

感想

「廃棄物」との戦い、ついに決着!

あたり一面を火の海にしてしまう程の炎を操るジャンヌに苦戦を強いられる豊久が、オルミーヌに何やら石壁の使用を頼んだところで前巻は引きとなったわけですが、今巻で驚くべき石壁の使い方をしてジャンヌを追いつめます。まさしく起死回生の一撃からジャンヌの炎まで封じてしまうとは、本当に豊久は戦の申し子というか、身体も思考も何もかもが戦に特化していることがわかります。安倍晴明のことを知らなかったり普段はとても残念な人ですが(笑)

一方でもう一人の「廃棄物」であるジル・ド・レと戦う与一ですが、矢を急所に当てても絶命しないその耐久力に徐々に追いつめられてしまいます。どうやっても勝ち目ないんじゃと思ったところで、駆けつけたワイルドバンチ強盗団の協力によりジル・ド・レを葬ることに成功します。作中最短で退場した「廃棄物」でこれとか、絶望しかないんですが。

 

「廃棄物」の成れの果て

ジル・ド・レが絶命したあとに同質量の塩の塊になりました。彼らは人ではないみたいな説明が以前あったので、そのことと関係あるのでしょうが・・・。一方で「漂流者」は人の考えを持っているみたいな話があったので、「廃棄物」とは異なり人としてこの世界に存在しているということなのか。異能も使えませんし。ただ、清明が自分たちのことを「いる」ではなく「ある」と表現していたので、「漂流者」も「廃棄物」と同じなのか。「漂流者」側で死者がまだいないので現状はわからないところ。

 

ドワーフの解放、そして銃の製造へ

エルフの器用さを持ってしても銃は作れないため、鍛冶に優れるドワーフの解放に向かいます。そして、この戦でついに火薬が投入されます。そりゃもう、盛大に爆発させてあたりをボカスカ燃やしまくります。信長が「もったいない」とか言いつつ、いい笑顔を浮かべてたので、エルフの村の時といい火攻めが好きなのか、あるいは本能寺の出来事を引きずっているのでしょうか。少なくとも光秀に強い恨みがあることに間違いありませんが(笑)

 

「黒王」の驚異的な能力、その正体は・・・

一方で黒王陣営では北壁での化物の文明化が行われていました。宗教を与え、文字を与え、種族の異なる化物たちの統一が目的のよう。そこで、黒王の能力が明らかになりますが、なんと「生命の増殖」でした。細胞を増やし傷を癒やしたり(多分、ガン細胞のような応用も利く)、食料を無限に増やしたりできるようです。

 

チートやん

 

ただ、どうも代償はあるようなので、そこが今後の戦いでネックとなりそう。

それにしても、こんな能力の人を歴史で考えると、立川在住でも有名なあの方しか浮かばないんですが・・・。

 

そして、ドワーフを解放し、銃の量産に入った豊久たちは、オカマ伯爵ことサンジェルミ泊の協力を得て、この世界最大の帝国「オルテ」の奪取へと動きだします。

激動の4巻もお見逃しなく!