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4人だけの奪還軍が1000人の兵に挑む。「アルスラーン戦記」3巻

アルスラーン戦記(3) (講談社コミックス) アルスラーン戦記(3) (講談社コミックス)
著者:荒川 弘、田中 芳樹

出版社:講談社(2015-02-09)
Kindle版:アルスラーン戦記(3) (講談社コミックス)

この巻から王都の状況を知ったアルスラーンが、王都の奪還へと動き出します。しかし、ルシタニア側のカーランがアルスラーンを捕らえるため、非情な策を実行します。様々な思惑が動き出す混沌の3巻の紹介です。

 

2巻の感想はコチラ

nomanga-nolife.hatenablog.com

 

あらすじ

ナルサスエラムを仲間に加えたアルスラーン達4人は、王都に向けて歩みを進めていた。

一方、カーラーンは行方知れずのアルスラーン一行を誘い出すために非情な策に打って出る。それは近隣の村を襲い焼き払うというものだった。

罠と知りながら蛮行を止めるべく動き出すアルスラーン一行。4人だけのパルス奪還軍がカーラーン軍1000人に挑む。

 

感想

4人VS1000人

正直、1000人くらいならダリューン無双で何とかできるんじゃないかと思ってしまいますが、どうやらそれは流石に無理な模様(後で5万人なら一人で相手にできそうみたいなこと言ってますが)。早速ナルサスの智略が光ります。カーラーンの思考を読みきり、見事自分たちの有利な状況に持って行きます。戦略がいかに大事かということがわかります。これを軽んじたばかりに、アンドラゴラス王の軍は敗退したわけですしね。調子に乗った脳筋久しからず。アルスラーンにはこれを教訓に、二の轍は踏まないでほしいものです。

 

カーラーンの思惑

パルス側からは裏切り者の謗りを受け、ルシタニア側からは寝返った異教徒として蔑まれるカーラーンアルスラーンのことを認めている部分もあるようですが、それでもパルスを滅ぼしアルスラーンを亡き者にしようとする彼の行動の裏にはどんな思惑が隠されているのか。全て”武人”としての行動のようなので、そうすると仕える”銀仮面の男”のためなのでしょうか。その真意が明かされるのか楽しみです。

 

絶世の美女ファランギース

女性でここまで濃いキャラというのも珍しいんじゃないだろうか?ギーヴが若干たじろぐくらいなので、よっぽどだと思います。それでも、めげずに付きまとうギーヴギーヴでよっぽどなので、どっちもどっちでしょうか(笑)

ファランギースアルスラーンに仕えるためにアルスラーンを探しているということで、ギーヴもこれに同行し、2人でアルスラーンの捜索を開始します。何やらアルスラーンの元には性格的に特殊な人間ばかり集まりそうです(笑)

 

銀仮面の男の正体

これまで謎に包まれていた銀仮面の男が本格的に行動を開始し、ダリューンと対峙します。ダリューンと互角の剣戟を繰り広げるほどの剣の腕を見せる銀仮面の男。ダリューンの一撃によりその仮面の下の素顔が晒されますが、ダリューンナルサスはその顔に見覚えがある様子。その正体は驚くべき人物でした。

 

ルシタニアの騎士見習いエトワールとの再会

アルスラーンは3年前に自分を人質として逃げまわった、パルスの捕虜となり奴隷にされたルシタニアの少年兵と再会します。現在は騎士見習いということで、頑張って出世したようです。

そんなエトワールからアルスラーンはイアルダボート教の簡易聖典を受け取ります。他者の考えを学び、それを受け入れる度量を磨いてくれると期待します。

 

銀仮面の男の正体が明らかになった3巻。アルスラーンと銀仮面の男のパルスをめぐる戦いは避けられそうにありませんが、4巻ではどうなっていくのかでしょうか。