再集結を目指して決死の行軍。「アルスラーン戦記」5巻
アルスラーン戦記(5) (講談社コミックス) 著者:荒川 弘、田中 芳樹 出版社:講談社(2016-05-09) Kindle版:アルスラーン戦記(5) (講談社コミックス) |
散り散りになったアルスラーン一行やルシタニア内部の騒乱が描かれた5巻の紹介です。
4巻の感想はコチラ
あらすじ
アルスラーンとエラムとギーヴ、ダリューンとファランギース、そしてナルサス。3組に別れたアルスラーン一行は、ペシャワール城での再集結を目指して追撃をかわしていた。そこへ新たな強敵が立ちふさがろうとしていた。
ルシタニアが占拠する王都エクバターナでは王の勢力と大司教ボダンの勢力が対立を深めていた。そして騎士団長ヒルディゴの死を境に事態は大きく動き出す。
感想
ダリューン・ファランギースVSザンテ
迫り来るダリューンを見て逃げ出すルシタニア兵。ファランギースも言っていますが、賢明な判断だと思います。
そんな中、カーラーンの息子のザンテが2人の前に立ちふさがります。闘志をむき出しに大剣を振るい、圧倒的な力でダリューンに迫ります。
ファランギースの援護により、ザンテを倒すことに成功しますが、ダリューンはトドメを刺すことをためらいます。ダリューンのこの甘さが後々命取りになりそうです。
それにしてもファランギースは弓術だけじゃなく武芸全般に長けているようですね。場容赦もないですし、素晴らしい(笑)
ヒルメスVSゾット族の娘アルフリード
ヒルメスはアルスラーンを追う道中で立ちふさがったゾット族を返り討ちにします。族長の娘アルフリードは父の仇を討つべくヒルメスに襲いかかりますが、これも返り討ちにされてしまいます。その凶剣がアルフリードに振り下ろされるすんでのところでナルサスが介入し、この窮地を救います。ここではナルサスの智略により逃走しますが、実際ナルサスとヒルメスがまともに剣を合わせるとナルサスの勝ちは厳しいか?ダリューンと互角に打ち合ってましたからね、ヒルメスは。
ナルサスVS地行の術
ヒルメスから逃れたナルサスとアルフリードは近隣の村に立ち寄りますが、そこで魔導の者に襲われます。地面を潜り襲ってくる神出鬼没の敵に対し、その頭脳をもってこれを返り討ちにします。まさか、こんな策があったとは驚きです。
その姿を見たアルフリードにナルサスは惚れられてしまい、押しかけ女房みたいな感じに迫られてしまいます。女運あるのかないのか(笑)
ルシタニア内部の騒乱
王というか王弟と大司教ボダンとの対立が悪化し、騎士団長ヒルディゴの死を契機に、その対立が決定的になります。王弟側の兵が大司教の兵を退けますが、大司教の兵はエクバターナを後にする道中で主要な水路を破壊していきます。完全にただの嫌がらせですよね、これ。こんな身内で争っていて、周辺諸国から攻められないんでしょうか。
ナルサスを除く5人は無事窮地を切り抜けて合流を果たしたので、6巻では全員が揃いそうですね。無事ペシャワール城に辿り着き反撃に出て欲しいところです。