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田島家マジックで名前呼び!「おおきく振りかぶって」27巻

おおきく振りかぶって(27) (アフタヌーンKC) おおきく振りかぶって(27) (アフタヌーンKC)
著者:ひぐち アサ

講談社(2016-07-22)
Kindle版:おおきく振りかぶって(27) (アフタヌーンKC)

ふらっと本屋に立ち寄ったら、いつの間にか出ていた「おおきく振りかぶって」の27巻を発見。即買してきました。大体半年ペースくらいで新刊が出るので、発売日把握してないから、つい買忘れちゃうんですよね。まぁ、それでも、刊行ペースはHUNTER×HUNTERドリフターズよりはるかにマシですが(笑)

 

あらすじ

フォーム改造が裏目に出た三橋は制球力を失い、秋季県大会で強豪・千田高校相手に実力を出しきることなく敗退してしまう。その後、次の大会に向けて練習をしていきたい三橋達だが、テスト期間が近いため満足に練習時間が取れずにいた。そんな中、田島の提案により、三橋、田島、阿部、泉の4人は田島家で練習を行う。練習の準備をする中、田島家で阿部と泉が目撃したのは「レン」、「ゆうくん」とお互いを名前で呼び合う三橋と田島の姿であった。

 

感想

表紙は三橋と田島!

これまでも兄弟みたい(田島が兄で、三橋が弟)に仲の良い姿が描かれていましたが、今巻ではいつの間にか名前呼びするまでになっていた事がわかります。まぁ、この理由も読んでみたら納得ですが(笑)なので、今回の主役の2人が表紙を飾るのも納得です。というか三橋がこんなに笑顔なのは中々レアですよね。

 

コントロールが定まらない三橋

勝手にフォーム改造を進めたことで、武器である制球力を失ってしまった三橋。これまで強敵を相手にできたのは三橋の制球力あってこそでしたから、頼みの綱がなくなってしまった今どうなっていくのか心配ですね。ただ、今回の件で三橋が自制することを覚えたのは良い傾向です。ほっとくと故障しかねないので。

 

田島家マジック

いきなり「レン」、「ゆうくん」と呼び合うのは阿部と泉だけじゃなくて読者もびっくりですよ!いつの間にそんなことになったのかと思いましたが、三橋は田島家によく来ていて、さらに田島家が自然と名前呼びにならざるを得ないような環境なので、納得しました。すごいな、田島家。田島母の「レンは餌付けが簡単」って言うのは笑いましたが。確かに、何でも美味そうに食うし(笑)阿部や泉も三橋のことを「レン」と名前呼びし始めましたが、三橋は阿部のことを「タカヤ」と呼べない様子。果たして次巻では呼べるようになるのか?呼んでくれるとバッテリーの仲も安心なんですけどね。

 

頼もしいコーチの存在

故障にこだわる阿部を納得させた、その理論はすごいなと思いました。確かに「バランス」は大事ですよね。バランスが悪いとどっかしらに負荷がかかりますから。私もバランスが悪くて右肩の調子が悪くなってしまってるので、どこかで正さないと・・・。それにしても自身も故障で投げれなくなってしまったというコーチの「故障はさせない」という言葉は頼もしい限りですね。やっぱり、指導者は大事ですね。

 

疎外感を感じるキャプテン・花井

いきなり名前呼びになっている三橋、田島、阿部、泉を見て、驚愕の表情を浮かべる花井。チームメイトがいきなりそんな変化をしていたら、キャプテン的にはかなり気にしてしまいますよね(笑)その秘密は田島家にありということで、花井も誘われますが、花井はこれを断ります。代わりに行った栄口も翌日名前呼びになってるのを見て、花井は涙目になるわけですが、花井が行きたがらないのは間違いなく自分の名前は呼ばれたくないからですよね(笑)

 

三橋が制球力を失った前巻は不安しかありませんでしたが、今巻で西浦メンバーの親睦も深まり、さらに頼もしい指導者の存在もあって、なんとかなるんじゃないかと思わせてくれますね。

次巻では西浦メンバーが田島家にお邪魔するようです。花井の運命やいかに!