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激動の英雄譚の開幕。「アルスラーン戦記」1巻

アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス) アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)
著者:荒川 弘、田中 芳樹

出版社:講談社 2014-04-09
Kindle版:アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)

銀河英雄伝説」でも有名な田中芳樹さんの原作を「鋼の錬金術師」や「銀の匙 」で有名な荒川弘さんが描いた本作。アニメも2期が放映され、ますます人気が高まっていますね。今回はそんなアルスラーン戦記の第1巻の紹介になります。

 

あらすじ

戦で常勝を誇る強国「パルス」の王子・アルスラーンは、父のような立派な王となるべく剣の稽古に励んでいた。そんなある日、逃げ出した奴隷から子供を庇い、人質として捕らえられてしまう。奴隷から自分自身の常識とは違った考えを聞いたアルスラーンは、パルスの兵に助けだされた後も、奴隷のあり方に疑問を抱いていた。

そんな出来事から3年の月日が流れたアルスラーンが14歳の年、遠国の異教徒がパルスへの進行を開始。アルスラーンは遂に初陣を迎える。誰もがパルスの勝利を信じて疑わなかったが、パルス王都エクバターナは戦火と血に包まれてしまう。

故国を失った少年の英雄譚がここに幕をあける。

 

感想

アルスラーンの人柄に魅了される

現在の国王(アルスラーンの父)が筋骨隆々な見た目の通り強いリーダーシップを発揮するのに対し、アルスラーンは国民からも頼りないと思われている様子。ただ、その好奇心から自分と違う考えに対し否定から入らずフラットに受け止めることができ、どんな相手に対しても慈悲の心を持つアルスラーンは、父とは違った王としての器であるように思います。まぁ、あんな厳ついオッサン(王)と比べられたら、誰でも頼りなく見えてしまいそうですが(笑)

 

激動の運命

開戦前にアルスラーンは色々なことを危惧しますが、常勝を誇るパルス軍はその様子を鼻で笑ってしまいます。しかし、その危惧は的中し、敵国の罠にかかったパルス軍は全滅してしまいます。その罠というのが、アルスラーンにとってはかなり絶望的なもので、読んでて辛いものがありました。

 

ダリューン無双

そんなアルスラーンのピンチに単騎で駆けつけるダリューン。次々と敵兵を蹴散らしていきます。この人、負ける要素あるんだろうか?

ダリューン自身はアルスラーンを王の器として認めているような節がありましたし、信頼できる強い臣下がいて、本当に良かった。

 

アルスラーンはこの絶望的な状況にどう立ち向かっていくのか。2巻へ続きます。

「人類」と「化物」の生存競争へ。「ドリフターズ」5巻

ドリフターズ  5巻 (ヤングキングコミックス) ドリフターズ 5 (ヤングキングコミックス)
著者:平野 耕太

出版社:少年画報社(2016-06-06)
Kindle版:ドリフターズ 5 (ヤングキングコミックス)

ようやく先月発売した5巻ですが、ついに黒王軍の人類廃滅の長征が始まります。オルテを奪取した豊久たち「漂流者」はこれに対し、どう立ち向かうのか。注目の5巻です。

 

4巻の感想はコチラ

nomanga-nolife.hatenablog.com

 

あらすじ

オルテ帝国の奪取に成功した豊久たちは各地のオルテ軍の接収と周辺諸部族との講和へと動き出す。信長の策により着々と目的に向けて進む中、グ=ビンネンの首魁であるシャイロックが交渉に訪れる。一筋縄ではいかないシャイロックに対し、サンジェルミは一歩も引くことなく舌戦を繰り広げ、ついに講和を成し遂げる。

一方、北の地では黒王による化物の教化・文明化が驚異的な速さで進んでおり、大きな市を開き通貨をやり取りするなど、立派な「都」が築かれていた。さらにその奥では鎧を着た巨人族やケンタウロスの訓練が着々と進んでいた。準備を整えた彼らを率い、ついに黒王が南征を開始する。

 

感想

救世の玄人「黒王」の目的

この巻から黒王軍の本格的な”人類廃滅”が開始されますが、その目的が明らかになります。「人類に裏切られ絶望した」ということはこれまでに語られていましたが、それが理由というわけではなく、その真意は予想以上にスケールの大きいものでした。その理由が「黒王」という名前に直結するわけですが、これは上手いなぁと感心されました。

人類視点から見れば「黒王」は間違いなく悪ですが、それ以外から見ると一概にそうとも言えないので、何が正しいのかちょっとわからなくなりますね。結局は「所詮この世は弱肉強食」ということになっていくんでしょうか。

それにしても「黒王」の正体が若干わからなくなってきました。「救世の玄人」なんて呼ばれてるので、そんなのは後にも先にも該当は一人しかいないと思うのですが、なぜ遥か未来の思想や戦術を知っているのかが謎です。これに対しては作中で光秀も疑問視していますが(信長殺せればいいやって思考放棄しますが)、どうなんでしょうね。本当に立川在住の方なら納得ですが、世界滅ぼさないだろうしな(笑)

 

山口多聞と菅野直の相撲対決

山口多聞と菅野直とスキピオの「漂流者」3人がワイルドバンチ強盗団の手引きにより合流することになります。そんな中で菅野が多聞に相撲を仕掛けて、スキピオたちがドン引きしますが、私も同様でした。何してんのこの人達・・・笑

勝負のあと菅野から自分がいなくなった後の戦争の経過を聞かされますが、その後の「たった2人だが二航戦だ」というのが感慨深いですね。この人も豊久同様死に場所を探していたのかもしれません。

 

ついに「漂流者」側から死者が出るのか

黒王軍の進軍が開始され、それに対する決戦の地として信長は「マモン間原」を選択します。地図でその地形を目にした豊久が関が原を思い浮かべて何やら納得します。

 

死亡フラグにしか見えない

 

「烏頭坂はまだ続いとる」発言もありましたし、豊久が信長を逃がすために”捨てがまり”をするようなフラグです。あるいはそれを信長が止めて豊久たちを逃がして、自分が残るのか。ただ、豊久と信長がいた廃城との奇縁(「紫」の仕組んだことかもしれませんが)も判明したので、二人とも生き残って欲しいものです。いずれにせよ最終決戦の地は廃城になりそうなので、「マモン間原」の決戦は敗戦となりそうです。となると、やっぱり、ただじゃな済まないよなぁ。

 

決戦の行方が気になる6巻の発売が待ち遠しい!

薩奸死すべし。土方歳三来襲。「ドリフターズ」4巻

ドリフターズ  第4巻 (ヤングキング・コミックス) ドリフターズ 4 (ヤングキング・コミックス)
著者:平野 耕太

出版社:少年画報社 2014-10-27
Kindle版:ドリフターズ 4 (ヤングキング・コミックス)

この巻ではオルテ帝国をめぐり、豊久たち「漂流者」と土方歳三たち「廃棄物」がぶつかり合います。

 

3巻の感想はコチラ

nomanga-nolife.hatenablog.com

 

あらすじ

サンジェルミの手引きによりオルテ帝国内部へと入り込んだ豊久たちはクーデターへと動き出す。議会を掌握し無血で帝国を手中に収めようとしたその時、「廃棄物」の一人ラスプーチンの妨害によりその策は失敗してしまう。もう一人の「廃棄物」である土方歳三の軍がオルテ帝国の中枢への進軍を開始する。豊久たちは、豊久が率いるドワーフからなる歩兵、与一が率いるエルフからなる弓兵、信長が率いるサンジェルミの私兵からなる銃兵に別れ、これを迎え撃つ。オルテ帝国を手中に収めるため、「漂流者」と「廃棄物」がぶつかり合う。

 

感想

島津豊久VS土方歳三

薩摩に強い恨みを抱く土方歳三島津豊久の両軍の総大将同士の戦いが今巻の見どころです。土方は薩摩のことを裏切者として認識しているでしょうか、「島津」と聞いて強い恨みを抱く表情を見せます。それに対し豊久が煽る煽る。基本的に豊久は煽り性能が激高ですし、それに対し「廃棄物」の面々は煽り耐性が激低な気がします。豊久のそれは持って生まれたものか戦闘に特化した教育の賜物でしょうが、「廃棄物」のそれは人とは別物になってしまったということでの理性の欠如なんでしょうか。

さて、この二人の戦いですが、土方歳三新選組という亡霊を操る能力のようなものを使用して豊久に襲いかかります。実際、歴史上でも新選組は集団戦法を得意としていたと聞きますし、これはそんなに突拍子もない能力ではないですね。とはいえ物量が違うので、豊久は苦戦を強いられます。新選組は斬っても斬っても出てきて減りませんから。

二人の決着のあと、土方が見せた笑顔が印象的でした。この人はあんまり「廃棄物」っぽくはないんですよね。

 

異世界の戦いに変革を

ついにこの世界に銃が登場します。突っ込んでくる「廃棄物」の軍勢に対し、信長率いる銃兵がこれを迎え撃ちます。銃を知らない人間は皆これを懐疑的な目で見ていましたが、その威力を目の当たりにして驚愕の表情へと変わります。歴史上でも銃の登場で戦の様相が一変しましたし、土方のように銃の存在を知っている人間がいて対策されたり、ワイルドバンチ強盗団のガトリングのようにはるかに技術の進んだ銃が持ち込まれたりもしていますが、今のところ銃を生産・使用できるのは「漂流者」側だけなので、大きなアドバンテージにはなりそう。

 

各地の勢力はまとまるのか

北方では犬人や猫人、海岸線ではグ=ビンネン商業ギルド連合がそれぞれオルテの軍と争っている模様。北方の方は「漂流者」の菅野正とスキピオが猫人や犬人を率いているようですし、グ=ビンネンの方はこちらも「漂流者」の山口多聞が協力しているようなので、これらと豊久たちがまとまっていくのでしょうか。しかし、特にグ=ビンネンの方は一筋縄でいかなそうです。オルテと和平を結んだら「オルテとオルテに対する勢力に武器を売る」みたいな商売人の鑑のようなことを言っていたので。とはいえ、「廃棄物」によって世界が滅んだらどうしようもないので協力せざるを得ないでしょうが。

早く漂流者たちが揃うところが見たいですね。豊久と菅野は意気投合しそうですし(信長とスキピオの心労がマッハになりそうですが)、ハンニバルスキピオと再会して呆けから脱却して欲しいところ。

 

5巻では「漂流者」と「廃棄物」がどう動いていくのか。ますます目が離せません。

世界を回せ、漂流者。「ドリフターズ3巻」

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス) ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)
著者:平野 耕太

出版社:少年画報社(2013-03-18)
Kindle版:ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

前巻から続く豊久ら「漂流者」とジャンヌ・ダルクら「廃棄物」の戦いも決着!

「漂流者」がこの世界へと送られた理由が明らかになります。

 

2巻の感想はコチラ

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あらすじ

炎を操るジャンヌ・ダルクに苦戦を強いられる豊久であったが、オルミーヌの石壁を利用しジャンヌを倒すことに成功する。

一方、驚異的な耐久力で矢を射られても倒れないジル・ド・レに与一はじわじわと追いつめられていく。一瞬の油断で追いつめられる与一を助けたのは、北壁より脱出を図ってきたワイルドバンチ強盗団であった。

何とか「廃棄物」の襲撃を退けた豊久たちは、「廃棄物」の動向を探り「漂流者」を探すという安倍晴明ワイルドバンチ強盗団と別れ、ドワーフの解放へと動き出す!

 

感想

「廃棄物」との戦い、ついに決着!

あたり一面を火の海にしてしまう程の炎を操るジャンヌに苦戦を強いられる豊久が、オルミーヌに何やら石壁の使用を頼んだところで前巻は引きとなったわけですが、今巻で驚くべき石壁の使い方をしてジャンヌを追いつめます。まさしく起死回生の一撃からジャンヌの炎まで封じてしまうとは、本当に豊久は戦の申し子というか、身体も思考も何もかもが戦に特化していることがわかります。安倍晴明のことを知らなかったり普段はとても残念な人ですが(笑)

一方でもう一人の「廃棄物」であるジル・ド・レと戦う与一ですが、矢を急所に当てても絶命しないその耐久力に徐々に追いつめられてしまいます。どうやっても勝ち目ないんじゃと思ったところで、駆けつけたワイルドバンチ強盗団の協力によりジル・ド・レを葬ることに成功します。作中最短で退場した「廃棄物」でこれとか、絶望しかないんですが。

 

「廃棄物」の成れの果て

ジル・ド・レが絶命したあとに同質量の塩の塊になりました。彼らは人ではないみたいな説明が以前あったので、そのことと関係あるのでしょうが・・・。一方で「漂流者」は人の考えを持っているみたいな話があったので、「廃棄物」とは異なり人としてこの世界に存在しているということなのか。異能も使えませんし。ただ、清明が自分たちのことを「いる」ではなく「ある」と表現していたので、「漂流者」も「廃棄物」と同じなのか。「漂流者」側で死者がまだいないので現状はわからないところ。

 

ドワーフの解放、そして銃の製造へ

エルフの器用さを持ってしても銃は作れないため、鍛冶に優れるドワーフの解放に向かいます。そして、この戦でついに火薬が投入されます。そりゃもう、盛大に爆発させてあたりをボカスカ燃やしまくります。信長が「もったいない」とか言いつつ、いい笑顔を浮かべてたので、エルフの村の時といい火攻めが好きなのか、あるいは本能寺の出来事を引きずっているのでしょうか。少なくとも光秀に強い恨みがあることに間違いありませんが(笑)

 

「黒王」の驚異的な能力、その正体は・・・

一方で黒王陣営では北壁での化物の文明化が行われていました。宗教を与え、文字を与え、種族の異なる化物たちの統一が目的のよう。そこで、黒王の能力が明らかになりますが、なんと「生命の増殖」でした。細胞を増やし傷を癒やしたり(多分、ガン細胞のような応用も利く)、食料を無限に増やしたりできるようです。

 

チートやん

 

ただ、どうも代償はあるようなので、そこが今後の戦いでネックとなりそう。

それにしても、こんな能力の人を歴史で考えると、立川在住でも有名なあの方しか浮かばないんですが・・・。

 

そして、ドワーフを解放し、銃の量産に入った豊久たちは、オカマ伯爵ことサンジェルミ泊の協力を得て、この世界最大の帝国「オルテ」の奪取へと動きだします。

激動の4巻もお見逃しなく!

新たなる国奪りの始まり。「ドリフターズ」2巻

ドリフターズ 2 (ヤングキングコミックス) ドリフターズ 2 (ヤングキングコミックス)
著者:平野 耕太

出版社:少年画報社(2011-10-13)
Kindle版:ドリフターズ 2 (ヤングキングコミックス)

今回はドリフターズ2巻の紹介です。

この巻では戦闘が盛り沢山!とても読み応えがあります。

 

1巻の感想はコチラ

nomanga-nolife.hatenablog.com

 

あらすじ

エルフの村を救った島津豊久らはエルフ衆を率い、追撃してきた領主の兵を壊滅させる。そして、領主の兵を討ち倒した勢いをそのままに領主の元へと攻め入り、ついに国奪りへと動き出す。

一方、「黒王」率いる「廃棄物」は化物を従え、北方の国境要塞「カルネアデスの北壁」を陥落させる。北壁から脱出した「漂流者」を追う「廃棄物」。その追手は豊久らのもとにも迫ろうとしていた。

「漂流者」と「廃棄物」の戦端の幕が切って落とされる!

 

感想

迫力の戦闘シーン

まずは、前巻から引き続き圧倒的な強さを見せつける島津豊久。敵兵へと突っ込み全霊を込めた一振りで次々と切り倒していきます。本当に迫力のある一撃というのが絵から伝わってきます。

次に弓の名手の那須与一。歴史で語られる腕そのままに、兵士を射抜いて一人の逃走も許しません。綺麗な顔して恐ろしい人です。

 

知略・謀略に長ける織田信長

数で勝る領主の兵に対し、相手の手の内を読み、まんまと策略にハメ、ドヤ顔をかましてくれます。この漫画はこの人の悪い笑顔が良く見れます(笑)

 

「漂流者」と「廃棄物」ついに激突

「廃棄物」は「漂流者」とは異なり人とはいえない成り立ちのようで(姿形は人間ですが)、異能の力を振るいます。そんな相手にどう豊久たちは立ち向かうのか。しかし、この局面を乗り切っても、果たしてそんな集団相手に勝ち目があるんだろうか?

 

豊久たちと「廃棄物」との戦いの行方は次巻へと続きます。

現在では無い何時か、現実では無い何所かへ。「ドリフターズ」1巻

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス) ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)
著者:平野 耕太

出版社:少年画報社(2010-07-07)
Kindle版:ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

アニメ化が決定している「ドリフターズ」1巻の紹介です。

人によっては「8時だョ!全員集合」とか思い浮かべて、お笑いの漫画を想像するかもしれませんが、全くの別物です。

 

作者は「ヘルシング」の作者の平野耕太さん(ヒラコー)で、異世界を舞台に歴史上の人物達が暴れまわる話となっています。

 

あらすじ

 1600年 天下分け目の関ヶ原 烏頭坂、そこは”島津の退き口”と呼ばれる撤退戦。

島津の軍勢のとった戦法は命を捨てた敵中突破の”捨てがまり”、島津豊久は敵将の首を奪らんがため、勇猛果敢に敵陣に挑んでゆく。

多くの傷を受けながら、あと1歩のところまで敵将を追い詰めるも逃してしまう。

満身創痍の体を引きずりながら彷徨い歩く豊久は、気が付くと無数の扉に囲まれた通路へとたどり着き、そこで出会った眼鏡の男の手によって扉の一つへと吸い込まれてしまう。

目を覚ました豊久の前には一人の男がいた。なんとその男は18年も前に死んだはずの織田信長と名乗るのであった。

 

感想

主人公たちの生き様を刮目して見よ!

冒頭、「島津の退き口」と呼ばれる撤退戦で、主人公の豊久が少数の軍勢を引き連れて殿をつとめ、井伊直政率いる大軍勢の中へ突っ込んでいくところから物語が始まります。大太刀を振るい騎馬武者を薙ぎ払い、無数の槍の中を突っ込んでいく姿が迫力のある絵で描かれ、この物語に強く惹きつけられます。撤退戦のあと、豊久は目覚めてからも織田信長らと共に戦へと突っ走っていく、その生き様がとても格好良いです!

 

散りばめられた多くの謎

眼鏡の男や「EASY」と呼ばれる少女は何者で目的は何なのか。眼鏡の男により異世界に送られた「漂流物」(ドリフターズ)と呼ばれる者達と、「EASY」が送り込んだ「廃棄物」(エンズ)と呼ばれる「世界を憎んでいる」という者たちの存在は、異世界に何をもたらすのか。多くの謎が散りばめられており、それらはこの先どのように展開をしていくのか、続きがとても気になります。

 

最後に

この先、「漂流物」や「廃棄物」として、どんな歴史上の人物が登場するのか、とても楽しみな1巻でした。発刊ペースが遅いのが辛い!

ダンジョンでも栄養価に気を使おう。「ダンジョン飯」2巻

ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス) ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)
著者:九井 諒子

出版社:KADOKAWA/エンターブレイン(2015-08-12)
Kindle版:ダンジョン飯 2巻(ビームコミックス)

モンスターを狩り、調理し、食うのが「ダンジョン飯」であるわけですが、この2巻では、「丸ごとキャベツ煮」(ポトフみたいな感じ)、「カブのサラダ」、「パン」、「クレープ」など、普通に現実世界で作れる料理が登場します。

これだけ聞くと「そんなのダンジョン飯じゃない!」と思わず言いそうになりますが、そこは発想の妙の「ダンジョン飯」です。

野菜や小麦の入手方法がとんでもないです。

その入手方法については、是非、この巻を手にとって驚いてください(笑)

もちろんモンスターも食べますよ!ミミックとかね。

 

また、この舞台となっているダンジョンは1千年前に滅びた「黄金の国」であり、「狂乱の魔術師」なるものにダンジョン足らしめられているらしいことが1巻の冒頭で語られているのですが、今回はその国の過去が少し明らかになります。

それにしても、黒いエルフが「狂乱の魔術師」なんだろうか?

 

謎が深まった「ダンジョン飯」ですが、現在、主人公一行は地下4階。2階層下でのドラゴンの目撃情報を得たので、順調に行けば次巻で相まみえて引きになるペースでしょうか。発売が待ち遠しいです。